お客様を選ぶと好きな本に囲まれて仕事ができる

先日の記事「欲しいと必要をきちんと分けて考える」の最後で触れた件。
「欲しい」と「必要」を一致させる方法について今日はお話しします。
繰り返しますが「欲しい」は主観的、「必要」は客観的です。
「欲しい」の主語はあなたで「必要」の主語はお店。
「あなたが欲しい」のか「お店に必要」なのか。
きちんと分けて考える必要がありますね。




もし「欲しい」と「必要」とが一致していたら。
つまりあなたが欲しい商品がお店の必要なものだとしたら。
分けて考える必要が無くなります。
あなたの気に入った商品がお店の戦力になります。
そうなったら楽しいですね。
今まで以上にワクワクしますね。
「欲しい」と「必要」を一致させるには二つのアプローチがあります。
一つは「欲しい」に「必要」を合わせる。
そして「必要」に「欲しい」を合わせる。
言い換えるとこうなります。
あなたの好みに合うようにお客様を選ぶ。
お客様にあなたの好みを合わせる。
シンプルです。
お店全体を一つの方向にする必要は全くありません。
昔の記事「常連様に合わせた棚づくりの一例」「お店の個性はお客様がつくる」は後者に近い考え方です。
前者についてはおそらく今日が初めてお伝えすると思います。


難しく考えなくて大丈夫です。
あなたの「欲しい」と「必要」を一致させること。
それはあなたの「欲しくないもの」は「不要」であるということ。
あなたが手にとってあまりいい気分のしない商品を無理して出さなければ良いのです。
昨今「送り込み」や「見計らい本」が話題となりました。
例えばそういった本を即返品してみませんか。
即返品率を考えると気が重くなるかもしれません。
返品が怖いのならストッカーに眠らせるという手もあります。
お問い合わせには「ありません」と答えれば良いだけです。
徐々にあなたの好きでない本を売り場からなくせば良いのです。
そうすれば自ずとお客様もあなたの好みに合う人が残っていきます。
この段階までくれば意識せずともあなたの好みとお客様の好みとが一致します。
ここまでくればあとは自由です。
あなたは欲しい本をどんどん仕入れてください。
それがお客様に喜ばれる本になります。


色々な「しがらみ」で身動きが取りづらくなっている。
もしかしたらそう考えているかもしれません。
その「しがらみ」は本当に存在するのでしょうか。
単なるあなたの「思い込み」ではないでしょうか。
あれこれ考えて動けなくなるならまずは動いてみてください。
思い切って踏み出してください。
それまであなたを縛り付けていたものが意外と幻想だった。
あなたはもっと身軽に動ける。
そう気づくこと請け合いです。

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