欲しいと必要をきちんと分けて考える

新刊案内に目を通した時。

お問い合わせを受けて検索した時。

新しい企画に向けてアイテムを探している時。

ピンとくる本に出会うことがよくあります。

これは良い本だから売れるという確信を持って注文します。

いざ届いて並べてみたものの結果としてまったく売れない。

ひどい時には店着時に首をかしげることも。

原因はあなたが「欲しい」と「必要」の使い分けを意識してないからかもしれません。

「欲しい」は主観的です。

「必要」は客観的です。

「欲しい」の主語はあなたです。

「必要」の主語はお店です。

ある本に出会いピンとくる。

その直感が誰にとってのものなのか。

あなたなのかお店なのか。

「欲しい」なのか「必要」なのか。

発注ボタンを押す前に三秒待って考えてみませんか。

せっかく取ったのに売れないのは「欲しい」本を注文した時に多いです。

あなたとお客様のニーズとにズレがある時です。

お客様のニーズに合わせていけば失敗は減ります。

とはいえ自分の好きな本を置きたいのは本屋の性です。

バランスをとれば大丈夫。

「欲しい」本と「必要な」本とがどれくらいの割合になっていればいいのか。

これについては正解は一つではありません。

少しずつ探りながらあなたが納得できるバランスにしていってください。




ちなみにズレを解消するには二つ方法があります。

一つは今日お伝えしたように「欲しい」と「必要」を意識する。

もう一つはあなたの「欲しい」とお客様の「必要」を一致させることです。

「欲しい」と「必要」とを一致させる方法については後日改めてお伝えします。

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