客層と客種とを分けて考える

「客層」は難しい言葉です。

TPOによってその意味合いがかなり変わるからです。

私も無意識に使い分けていました。

なので伝わりづらい部分もあったと思います。

すみませんでした。

そこで今日はこの「客層」の意味を分けます。



「客層」という言葉を辞書で調べます。

 

顧客になる人たちの階層。居住地域・生活程度・職業・年齢・性別などにより区分したもの。客種きゃくだね。客筋きゃくすじ。(三省堂:『大辞林 第3版」より引用)

 

この中でも特に意識するのは「年齢・性別」だと思います。

POSレジに客層キーがあるお店では特に馴染みがあると思います。

また、お店によっては職業を意識したり居住地域が大事だったりします。

この辞書的な意味での「客層」はお客様に属するものです。

 

その一方で私たちは書店員目線からの「客層」を持っています。

先日の記事でお客様を五つに分けて説明しました。

これがそれに当たります。

書店員に属する「客層」です。

 

同じ「客層」に対して客観的なものと主観的なものとが一緒にある。

言葉を使う人が無意識に使い分けている。

だからこの言葉が時として難しくなる。

だから分けてしまおう。

そう考えました。

お客様自身に属するものだけを「客層」。

私たちの主観によるものを別の言葉で。

 

そこで私は「客種」という言葉を使うことにしました。

「きゃくしゅ」と読みます。

あえて三省堂様の辞典に載っている「きゃくだね」という呼び方をしないことにしました。

「きゃくだね」とすると「きゃくそう」とほぼ同義で使われているからです。




今後はこの呼び方で統一していきます。

「お客様」を客観的な側面と主観的な側面とに分けて考える。

そうしたらまた新しい何かが見えてくると思います。

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