お店の個性はお客様がつくる

売り場で自分を表現する。

本屋で働いている以上一度はそれをしたくなります。

一度ならず二度三度。

メディアに取り上げられるような書店員さんもいらっしゃいます。



あなたに質問します。

あなたは圧倒的なカリスマを持つ個人ですか。

あなたは世の中のニーズを的確に掴むことができる人ですか。

あなたは地域コミュニティなどで存在感を持っていますか。

あなたはマスメディアやSNSなどで紹介される有名人ですか。

もしこういったものに一つも当てはまらないのではれば

「自分の個性を売り場で表現する」といったことはあまり効果が出ません。

「私はこういう思いでこの商品を選びました!」

という気持ちはものすごく大事です。

ただそれがお客様に伝わるか、そしてお客様が応えてくれるかはまた別問題です。

あなたの思いをお客様に伝えることも重要です。

それと同じくらいお客様の思いを汲み取ることも大事です。

お客様が「こんな本が欲しい」という気持ちに応えて売場を作る。

その中に自分の思いをさりげなく入れておく。

そんなあなたの思いにお客様が気付く。

その繰り返しで売り場に並ぶ本が作られていく。

この繰り返しであなたのお店の個性が作られていく。

自分が主張するだけでなく、相手の思いを感じ取って応えていく。

これって、恋愛に近いです。

あなたとお客様との恋愛関係。

舞台はあなたの本屋。

ロマンティックですね。



お客様のニーズをどう見つければよいかについては日を改めてお話しします。

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